人間の常識を破り、可能性の限界を広げる
ロサンゼルスの日本人コミュニティの間で、一人のオーナーが2店舗を持ついうのはタブーとされ、絶対に成功しないというジンクスがあった。しかし、重田局長はそのタブーを破って、2店舗目、3店舗目を同時にオープンし、見事に周囲を驚かせた。
また、ロサンゼルス初となる博多ラーメン屋を開くことに対して、<新撰組グループ>の従業員を含め全員が全員反対したという。まだトンコツスープ自体、九州の人が食べるものという考えもあり、ましてやアメリカでは宗教上の理由で豚を食べない人もいる。しかし、重田局長は自らの信念を通し、人が作った常識を覆し、成功を収めた。
風当たりが大きいほど、その風を乗り越えたら時には深い感動があり、大きな喜びが味わえる。夢と希望を広げ、自分の新たな喜びを見い出すことが出来れば、そこに人は育つ。
ロゴの誕生
07年に完成した<新撰組グループ>のロゴは、本宮ひろ志氏「俺の空」や世界的な大ヒット映画「ラストサムライ」、「英雄(HERO)」のロゴを手がけた書道家、山崎裕之(秀鴎)氏が制作した。
<新撰組グループ>代表、重田光康の出身地である徳之島の島の形が<誠>の字の右上に描かれ、赤色で輝き新撰組に携わる全ての人の情熱を表現。 <新撰組グループ>には設立から15年間、統一したロゴというものが存在していなかったが、徳之島出身で、現在東京で広告代理業を営む重田光康の後輩、稲憲二氏が「みんなに愛されるロゴが必要だ」と山崎裕之氏に制作を依頼し、プレゼントしてくれたという。
徳之島をロゴの中に描いたのはその後輩のアイディアであり、「徳之島の代表」である重田光康への強い尊敬の思いが込められている。
新撰組年表
1992年 9月 | <新撰組グループ>第1号店となる『新撰組焼き鳥 本店』をオープン |
1996年 6月 | 『新撰組ちゃんこ茶屋 ガーデナ店』、『新撰組博多ラーメン ガーデナ店』を同時オープン |
1997年 10月 | 新撰組セントラルキッチン設立 |
2000年 12月 | 『新撰組炉端・焼き鳥 ファウンテンバレー店』と『新撰組博多ラーメン ファウンテンバレー店』を同時オープン |
2004年 10月 | <新撰組グループ>日本初進出となる『誠(まごころ)本店』を東京・神田にオープン |
2005年 7月 | 『新撰組しゃぶしゃぶ・博多ホルモン ガーデナ店』、『新撰組博多ラーメン ローズミード店』をオープン |
2006年 12月 | 『Shin-Sen-Gumi 2GO ガーデナ店』をオープン |
2007年 9月 | 『新撰組焼き鳥・しゃぶしゃぶ モントレーパーク店』をオープン |
2009年 12月 | 『誠(まごころ)スンドゥブ 早稲田店』をオープン |
2010年 2月 | 『ピアノラウンジ・クラージュ』をオープン |
2011年 9月 | 『新撰組博多ラーメン リトルトーキョー店』をオープン |
2013年 9月 | 『新撰組博多ラーメン ウェスト L.A.店』をオープン |
2016年 8月 | 『誠(まごころ)本店』と『誠(まごころ)スンドゥブ 早稲田店』を移転統合 『誠(まごころ)L.A. 新撰組 恵比寿本店』として東京・渋谷にオープン |
2016年 9月 | <新撰組グループ>初の博多ラーメンと本格創作うどんのハイブリッド店 『新撰組 博多ラーメン&うどん アーバイン店』を Woodbury Town Centerにオープン |
2017年 5月 | 全米初のドライブスルーラーメンが目玉の 『Shin-Sen-Gumi 2GO ガーデナ店』をオープン |
2017年 11月 | 『誠(まごころ)L.A. 新撰組 恵比寿本店』を 『まごころ創作 しげ田』に改名・リニューアルオープン |
2019年 11月 | 配達とテイクアウト専門店 『Shin-Sen-Gumi Hakata Ramen Express ハリウッド店』をオープン |
2020年 2月 | 配達とテイクアウト専門店 『Shin-Sen-Gumi Hakata Ramen Express ウェストL.A. @ Colony店』をオープン |
2020年 4月 | 配達とテイクアウト専門店 『Shin-Sen-Gumi Hakata Ramen Express DTLA店』をオープン |
2020年 8月 | 『Shin-Sen-Gumi 2GO アナハイム店 』をオープン |
2020年 10月 | 『新撰組 焼鳥 & 麺屋 アルハンブラ店 』をオープン(モントレーパーク店から移転) |
今後の展望
ロサンゼルス最大の中国人コミュニティであるモントレーパークへの出店は<新撰組グループ>にとって大きなチャレンジであった。
それは中国人コミュニティの中で日本人経営による日本食レストランを成功させるというだけでなく、新たに会社を設立することで店長に社長というポストを与え、経営そのものを任せるというやり方を初めて導入し、そしてその試みは成功している。
また、<新撰組グループ>がロサンゼルスに広めた「ゆずコショウ」を独自ブランドで製造販売するなど、これまでのレストラン一本の経営から一歩踏み込んで、<新撰組グループ>の限界をさらに広げようとしている。